2020年12月29日火曜日

格闘ゲームを楽しむコツ(超初心者向け)

こっちの記事はある程度格ゲーの前提知識がある方向けに書いたので、今回は
初めて格ゲーをする、もしくはやったことはあるが難しくて辞めてしまったという方向けに、
格ゲーはどんなところを楽しむものなのかをご説明させていただきます。

文字ばかりで少し眠くなるかと思いますが、最後までお付き合いいただければ幸いです



まずは格闘ゲームの基本的なルールを知っておこう

一般的な格闘ゲームには場外KOというものはありません。ガチンコ1on1の体力制のみです。
勝敗のルールは簡単で、制限時間内に相手の体力を0にするか、自分の体力が相手より
上回っている時に時間切れになると1ラウンドを取ることができます。相手より先に
2ラウンドまたは3ラウンド先取してようやく1勝となります。1ラウンドが終わるとお互いに
体力が全回復した状態で2ラウンド目が始まります。



移動方法を知っておこう

格闘ゲームは基本的に相手に背を向けることはありません。常に相手がいる方向に対して
前に歩いたり、後ろに下がったりします。相手に対して方向キーを前に入力すると歩きます。
反対に、相手に対して方向キーを後ろに入れると下がります。つまり1P側(左側)で方向キーを
→に入れると前進し、2P側(右側)で→に入れると後退することになります。

方向キーを前に1回>方向キーから手を一旦離す>方向キーを前にもう1回(長押し)、という動作を
素早く入力するとダッシュすることができます。これと逆に方向キーを後ろに2回入力すると
バックステップができます。下に入力するとしゃがむことができ、上に入力するとジャンプします。

斜め前にジャンプしたい時は、1P側であれば→+↗、2P側では←+↖で前にジャンプできます。
後ろにジャンプしたい時はその逆に入力します。



どんな攻撃や防御の種類があるのか知っておこう

格闘ゲームには4種類の攻撃方法があります。上段攻撃、下段攻撃、中段攻撃、投げ、です。
対して防御方法は2種類のみで、立ちガードしゃがみガードしかありません。

まず立ちガードについてですが、相手の攻撃を受ける前に方向キーを後ろに入力し続けていると
立ちガードができます。しゃがみガードは1P側であれば↙、2P側では↘に入力し続けるとできます。

2種類の防御方法を知ってもらった上で、続けて攻撃方法の説明をさせていただきます。

上段攻撃ですが、これは立ちガードでもしゃがみガードでもガードすることができます
飛び道具はほぼすべて上段攻撃で、相手のガードを崩すのには不向きですが、
発生が早く隙が少ない技、リーチが長い技、無敵時間が付与されている技等が多いです

下段攻撃は、立ちガードでガードできず、発生も早い攻撃方法です。相手に近づけた時は
基本的に下段攻撃からコンボを狙うのが格闘ゲームのセオリーです。このセオリーがあるので、
防御するときは基本的にしゃがみガード1択になります。

中段攻撃は、しゃがみガードできませんが発生が遅い攻撃方法です。反射神経が良ければ
中段攻撃を見てから立ちガードに切り替えることも可能です。格闘ゲームでは
ほとんどのジャンプ攻撃が中段攻撃なので、相手がジャンプ攻撃をしてきたら
立ちガードでないとガードできません。しかも一部の中段攻撃は地上にいる状態でも出せます

最後が投げです。投げはガード不能です。もう一度言います。投げはガード不能です。



(ラスト)どうやって相手のガードを崩したらいいか考えてみよう

ここまで読んでもらえたことを本当に感謝します。ココが格ゲーの一番面白いポイントです。

前述した攻撃方法を読んでいる時、「投げが最強じゃね??」と思われませんでしたか?

はいその通りです。ですが実は投げにはある弱点が存在します。それは、
間合い」と「ジャンプ」です。格闘ゲームの投げはガード不能という反面、届く距離が
非常に短く、読まれてジャンプされると技がスカり、大きな隙を晒してしまいます
それと、投げはガード不能と書きましたが、対策としてガードしている側も投げを入力すると
投げ抜け(投げ相殺)が起こり、お互い少し距離が離れた状態から同じタイミングで
再行動ができるようになります。仕切り直しというやつですね。

これらの弱点を知った上で、今度は相手がダッシュしてきて直接投げを狙ってきそうな時は?
これを読んでいる貴方はきっとジャンプか投げ抜けをしたいと考える筈です。
ただ、ガードしている側には3つ目の選択肢が残っています。それは牽制(崩し)です。
牽制というのは、相手の次の行動を予測して上段攻撃や下段攻撃等の
発生やリーチに優れた技を出しておき、相手の行動を抑止する選択肢のことです。
前述した通り、投げは間合いが非常に短いので、投げの間合いに入られる前に
上段攻撃や下段攻撃を出しておくと投げという選択肢を潰せるので、試合の主導権を
握りやすくなります。飛び道具での牽制が強い理由はリーチがほぼ無限だからです。

ここまで読んで、「ガードを崩すには投げが最強だが、牽制で止められやすい
というのが理解できた筈です。では次はどうやって相手に近づくのか考えてみましょう。

相手が飛び道具でばかり牽制してくる時、貴方はどうやって相手に近付こうとしますか
正解は、「前ジャンプで飛び込み」です。飛び込みというのは、その名の通り相手の懐に
飛び込んで牽制を避けつつこちらのジャンプ攻撃(中段)を狙いにいく選択肢のことです。
牽制として使われる技は基本的にリーチや発生に優れたものを使うことが多いですが、
外した時に隙が大きいのも特徴です。その隙を読んで狙うのが飛び込みになります。

「じゃあ攻めたい時は全部飛び込みすれば強いじゃん!」と思う方がいるかもしれませんが、
実際強いです。なんたって牽制を避けながら近づけるんですからね。ただし、
飛び込みが通る相手ならば、の話です。牽制が飛び込みに負けるように、
飛び込みが負ける選択肢もあります。それが様子見(対空)です。様子見というのは、
これもその名の通り相手の動きを様子見し、相手が飛び込みをしてきたら
無敵時間のある技や、斜め上に攻撃範囲が広い技で対空をする選択肢のことです。
格闘ゲームは基本的に(相手が地上にいる状態で対空されると)空中ではガードできません
なので、飛び込みは攻めとしては使いやすいがガードできないという相応のリスクがあります。

ここまでで今貴方は格闘ゲームにおける三すくみ(じゃんけん)を知ることができました。
グーが牽制、チョキが様子見、パーが飛び込みだと思ってください。さてここで問題です。
この3つの行動の中で一番リスクの少なそうな選択肢はどれでしょうか
正解は、チョキの「様子見」です。何故なら牽制も飛び込みも何かしら攻撃を振るのに対し、
様子見は相手がパーを出すまではガードを固めておけばよいので最も隙が少ないからです。
もしチョキで出方をうかがっている間にパーに対しての反応が遅れたとしても、
素直に立ちガードすればいいのでダメージは受けません。しかしその場合は
相手の攻めのターンがほぼ密着した状態から継続するのでリスクはあります。

「ん・・・?ほぼ密着ということは・・・」と、何かお気づきになられた方がいらっしゃると思います。
そうです、パーが通ると、攻撃方法の最強格である「投げ」が狙いやすくなる間合いまで
一気に近づけるのです。これ聞くとチョキパーもめちゃくちゃ面白そうに見えませんか?

「なんかグーだけ取り残されてる感ない?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そんなことはありません。この「グー」こそ4種類の攻撃方法を最大活用できる選択肢なのです。

チョキという選択肢が強いからこそグーが通りやすい、というのは理解できたでしょうか?
何故ならチョキは地上ではなく空中を見ているので、地上から近づかれると反応し辛いからです。
では実際にチョキを狙っている相手に対して近づけた時に、貴方はグーでどの攻撃方法を
選びますか?次のA,B,C,Dの中からお選びください。

A.リーチが1番長く、発生も1番早い上段攻撃(隙少なめ)

B.リーチは2番目に長く、発生は3番目に早い下段攻撃(隙少なめ)

C.リーチは2番目に長いが発生が一番遅い中段攻撃(隙多め)

D.リーチは一番短いが発生は1番早い投げ(隙多め)

正解はA,B,C,Dの4つです。全部正解なんです。深く考えてしまった人には申し訳ありません。
結局相手が立ちガードするかしゃがみガードするか、そもそもガードしてるのかしてないのか、
そんなのは自分のグーが相手に当たる間合いに入るまでお互いにわからないからです。
だから色んな攻撃方法を試して、一番ガードを崩せる連携や間合いを、自分で考える
この、「自分で考える」ことが格闘ゲームの醍醐味であり、教科書の存在しない「立ち回り」という
最も楽しい楽しい調理実習なのです。貴方は何か初めての料理を作る時にレシピを見ながら
作りますよね?或いは身内からレシピを聞いたとか。それが格闘ゲームにおけるコンボです。
つまりレシピも知らずにドーピングコンソメスープは作れないんです。じゃあどうしますか?
自分で」レシピを調べますよね?で、何度も何度もその料理を作っていたら
食材や調味料の量は自然と頭の中で覚えてきますよね?格闘ゲームも全く一緒です。
レシピを覚えたら次は調理実習で、誰も知らない味付けをして、「うまい!」と言わすんです。
もちろん人の味覚は千差万別なので、その味付けに不味いと唱える人も必ずいます。
なので貴方はなるべく「うまい!の比率を上げ、「不味いの比率を下げるような味付けを
調理実習の中で身につけていくんです。この味付けが格闘ゲームにおけるコンボの精度
アドリブ力にあたります。要は何が言いたいのかというと、

自分調べ一歩踏み出そう

ということです。どうやって何を調べるのか、というのも諸々含めてネットで検索しましょう。
最後までご精読いただきありがとうございました。毎度毎度読み辛くてすみません。
格闘ゲームは「ちゃんと」面白いので練習する価値は大いにあります、あとは貴方次第。
単純に格ゲーできる人って男としてめちゃくちゃカッコイイよね。ウメハラとか。